【停電した時の対処法】自宅だけ?地域全体?原因別の復旧方法
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突然電気が消えると焦りますが、まず落ち着いて原因を確認することが大切です。停電の原因によって対処法が異なり、自宅だけの問題なのか地域全体の問題なのかで復旧方法が変わります。この記事では、停電の種類と原因別のチェック方法・復旧手順を詳しく解説します。
この記事の結論
- まず近隣の家や街灯を確認して自宅だけか地域全体かを判断
- 自宅だけの停電はブレーカーの確認と復旧で解決できることが多い
- 地域停電は電力会社が復旧作業中なので待機が基本
- 停電時は暖房器具のスイッチをオフにして通電火災を防ぐ
- 懐中電灯・モバイルバッテリー・水を事前に準備しておく
停電したらまずやること
停電が発生したら、以下の3ステップで冷静に対処しましょう。
ステップ1:落ち着いて安全を確保する
暗闘での転倒や怪我を防ぐため、まずはその場で動かず、スマートフォンのライトを点けましょう。近くに懐中電灯がある場合はそれを使います。
ステップ2:自宅だけか地域全体かを確認する
窓から外を見て、近隣の家や街灯が点いているかを確認します。
- 周囲も暗い → 地域全体の停電(電力会社の問題)
- 自宅だけ暗い → 自宅の電気系統の問題(ブレーカー等)
ステップ3:使用中の家電のスイッチをオフにする
特にアイロン、ドライヤー、電気ストーブなどの熱を発する家電は必ずオフにしてください。停電復旧時に自動で通電し、通電火災が発生するリスクがあります。
停電の3つの種類
停電は大きく分けて3つの種類があり、それぞれ原因と対処法が異なります。
| 停電の種類 | 原因 | 対処法 | 復旧時間の目安 |
|---|---|---|---|
| 自宅のみの停電 | ブレーカーが落ちた、漏電、電気設備の故障 | ブレーカーの確認と復旧 | 数分〜数時間 |
| 地域全体の停電 | 台風・落雷・地震、電力設備の故障、鳥獣接触 | 電力会社の復旧を待つ | 数十分〜数時間(災害時は数日) |
| 計画停電 | 電力会社の設備工事・点検 | 事前に備えて待機 | 通常2〜8時間程度 |
自宅だけの停電:原因と復旧方法
近隣の家の電気は点いているのに自宅だけ停電している場合、主な原因は以下の3つです。
原因1:アンペアブレーカーが落ちた(使いすぎ)
同時に使っている家電の消費電力が契約アンペア数を超えると、アンペアブレーカーが落ちて家全体が停電します。
復旧方法:使用中の家電を減らしてからブレーカーを上げる。頻繁に落ちる場合はアンペア数の変更を検討しましょう。
原因2:漏電ブレーカーが落ちた(漏電の検知)
漏電が検知されると、安全のために漏電ブレーカーが作動して家全体が停電します。漏電は感電や火災の原因になるため、慎重に対処が必要です。
復旧方法:安全ブレーカーを1つずつオンにして、どの回路で漏電しているか特定する。漏電箇所が判明したら、その回路は使用せず電気工事業者に点検を依頼してください。
原因3:安全ブレーカーが落ちた(一部の部屋だけ停電)
特定の部屋やコンセントグループだけが使えない場合は、その回路の安全ブレーカーが落ちています。
復旧方法:その回路に接続している家電を減らしてから安全ブレーカーを上げる。
電気が止められた場合:料金未払いで電気が停止された場合もブレーカーを上げても電気は復旧しません。詳しくは電気が止められた時の原因・復旧方法、また電気が突然止まった原因と対処法もご確認ください。
地域全体の停電:確認と対応
地域全体の停電の場合は、電力会社が復旧作業を進めているため、基本的に待機します。
停電情報の確認方法
| 電力会社 | 停電情報ページ | 電話窓口 |
|---|---|---|
| 東京電力 | 停電情報(TEPCO) | 0120-995-007 |
| 関西電力 | 停電情報(関電) | 0800-777-3081 |
| 中部電力 | 停電情報(中電) | 0120-985-232 |
| 東北電力 | 停電情報(東北電) | 0120-175-366 |
| 九州電力 | 停電情報(九電) | 0120-426-305 |
スマートフォンで各電力会社の停電情報ページにアクセスすると、停電エリア・原因・復旧見込み時間を確認できます。大規模停電時は電話が繋がりにくいため、Webでの確認を推奨します。
計画停電への備え
電力会社の設備工事や点検のために行われる計画停電は、事前に通知されます。
- 通知方法:電力会社のWebサイト、ポスティング、地域の掲示板等
- 停電時間:通常2〜8時間程度
- 事前準備:モバイルバッテリーの充電、冷蔵庫に保冷剤を入れる、懐中電灯の準備
ブレーカーの種類と復旧手順
分電盤(ブレーカーボックス)には3種類のブレーカーがあります。停電時は正しい順番で操作してください。
| ブレーカーの種類 | 役割 | 落ちた時の影響 | 復旧方法 |
|---|---|---|---|
| アンペアブレーカー(契約ブレーカー) | 契約アンペア数を超えた時に遮断 | 家全体が停電 | 家電を減らしてからスイッチを上げる |
| 漏電ブレーカー | 漏電を検知した時に遮断 | 家全体が停電 | 安全ブレーカーを1つずつオンにして漏電回路を特定 |
| 安全ブレーカー(分岐ブレーカー) | 各回路の過電流を遮断 | 特定の部屋だけ停電 | その回路の家電を減らしてスイッチを上げる |
復旧の正しい手順
- すべての家電のスイッチをオフにする
- 安全ブレーカーをすべてオフにする
- アンペアブレーカーを上げる
- 漏電ブレーカーを上げる
- 安全ブレーカーを1つずつ上げる
- 家電を1つずつオンにする
漏電ブレーカーが繰り返し落ちる場合:漏電の可能性が高いため、電気工事業者に点検を依頼してください。漏電は火災や感電の原因になるため、自己判断で使い続けることは危険です。
停電中にしてはいけないこと
1. ろうそくの使用は慎重に
ろうそくは火災リスクが高いため、LEDライトや懐中電灯の使用を推奨します。やむを得ずろうそくを使う場合は、不燃性の皿に置き、離れる時は必ず消してください。
2. 冷蔵庫のドアを頻繁に開けない
ドアを開けるたびに庫内温度が上がります。必要な時だけ開け、すぐ閉めることで冷気を保てます。
3. 切れた電線に絶対に近づかない
台風や強風で電線が切れている場合、感電の危険があります。電線から最低10m以上離れ、電力会社に連絡してください。
4. 暖房器具のスイッチをオフにする
停電復旧時に電気ストーブや電気ヒーターが自動で通電すると、周囲の可燃物に引火して通電火災が発生するリスクがあります。停電中は必ずスイッチをオフにしてください。
冷蔵庫の食品を守る方法
| 状況 | 冷蔵室の保持時間 | 冷凍室の保持時間 | 対策 |
|---|---|---|---|
| ドアを開けない場合 | 約2〜3時間 | 約12〜24時間 | 開閉を最小限にする |
| 保冷剤を入れた場合 | 約4〜6時間 | 約24〜36時間 | 冷凍庫の保冷剤を冷蔵室に移す |
| 頻繁に開閉した場合 | 約1〜2時間 | 約6〜12時間 | 必要最小限の開閉に抑える |
長時間の停電が予想される場合は、傷みやすい食品(肉・魚・乳製品)を優先的に消費しましょう。クーラーボックスがあれば冷凍庫の保冷剤と一緒に食品を移すのも効果的です。
停電に備える防災グッズ
停電はいつ起こるかわかりません。日頃から以下のアイテムを準備しておくと安心です。
| アイテム | 用途 | 価格の目安 | 優先度 |
|---|---|---|---|
| 懐中電灯(LEDライト) | 照明の確保 | 500〜3,000円 | 必須 |
| モバイルバッテリー | スマホの充電 | 2,000〜5,000円 | 必須 |
| 乾電池 | 懐中電灯・ラジオ用 | 300〜800円 | 必須 |
| 携帯ラジオ | 情報収集 | 1,000〜3,000円 | 高 |
| カセットコンロ | 調理・お湯の確保 | 3,000〜5,000円 | 高 |
| 飲料水(2L×3本程度) | 飲料・生活用水 | 300〜500円 | 高 |
| 保冷剤 | 冷蔵庫の食品保護 | 300〜1,000円 | 中 |
| ポータブル電源 | 家電の非常用電源 | 20,000〜100,000円 | 余裕があれば |
モバイルバッテリーは定期的に充電しておきましょう。停電時にバッテリー切れでは意味がありません。容量10,000mAh以上のものがあれば、スマートフォンを2〜3回フル充電できます。
電力会社への連絡方法
停電が長時間続く場合や、原因不明の停電の場合は電力会社に連絡しましょう。
連絡が必要なケース
- ブレーカーを復旧しても電気がつかない
- 漏電が疑われる(漏電ブレーカーが繰り返し落ちる)
- 電線が切れている・異常な音がする
- 地域停電の復旧見込みを知りたい
連絡不要なケース
- ブレーカーが落ちただけで、復旧できた
- 地域全体の停電で、電力会社のWebサイトで状況が確認できている
各電力会社の連絡先については大手電力会社10社の窓口一覧をご確認ください。
よくある質問
- Q. 停電が自宅だけか地域全体かを確認する方法は?
- A. 窓から近隣の家や街灯を確認してください。周囲も暗ければ地域停電、自宅だけ暗ければブレーカー等の問題です。電力会社のWebサイトやアプリの停電情報でも確認できます。
- Q. ブレーカーが落ちた時の復旧方法は?
- A. まずすべての家電をオフにし、安全ブレーカーをすべてオフにしてから、アンペアブレーカー→漏電ブレーカー→安全ブレーカーの順に上げます。家電は1つずつオンにしてください。
- Q. 停電中にしてはいけないことは?
- A. ろうそくの放置(火災リスク)、冷蔵庫の頻繁な開閉、切れた電線への接近が危険です。暖房器具のスイッチは必ずオフにし、通電火災を防いでください。
- Q. 冷蔵庫の食品はどのくらい持つ?
- A. ドアを開けなければ冷蔵室は約2〜3時間、冷凍室は約12〜24時間持ちます。保冷剤を冷蔵室に移すと保持時間を延ばせます。傷みやすい食品は早めに消費しましょう。
- Q. 停電時に電力会社に連絡する方法は?
- A. 各電力会社の停電受付窓口に電話してください。東京電力は0120-995-007、関西電力は0800-777-3081です。Webサイトやアプリでも停電情報を確認できます。
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